写真日記帖 トップ > 第2期 日々の彩り[山田マチさん]

山田の甥。

2009年10月28日

甥。
8歳。
歯抜けでボウズ頭で体がでかく、
昭和、焼け野原、土管などの言葉がよく似合う。
現在、九九の六の段に苦戦中。
ジャキーン、ギュガーン、プシューなど、
男子特有の擬音を発しながら
目的もなく走りまわることたびたび。

つい先日も、お風呂に入る前に、
全裸でフリフリと踊っていた。
やめなさいと言うほどにボルテージは上がり、
♩おれは〜いま〜おこられているのに〜おどっている〜
という現在進行形の歌を大熱唱し、
最終的にひっぱたかれて風呂場に連行された。

その夜、発熱。 
ほれみたことかと笑っていたら、 
熱はあれよあれよと上昇し、体温計は39度7分。
歌や踊りはおろか、歩くこともままならなくなり、
翌朝、ぐったりよれよれの状態で病院へ。

数時間後、病院から帰ってくると、
ぐったりはどこへやら、ニンマリ顔。
ぐるぐる回りながら、何か叫んでいる。

甥「シンガターッ!シンガターッ!」

もしや。

甥「新型インフルエンザーッ! かっけー!」

じゃあ薬はあの。

甥「タミフルッ!! かっけー!!」

得意満面。  
語感が彼をそうさせたのだろう。
きっと意味はわかっていない。 

医師からは、
タミフルを飲んだら気をつけて見ているように、
と言われたそうだ。
しかし、彼の行動がタミフルの副作用か否か、
判別するのは実に困難を極める。

現在は順調に回復に向かい、
でも学校には行けないので、
叔母の私と、ダジャレづくりに励んでいます。
たっくさん出たなかで彼が唯一満点を付けたのは、
「この椅子、いーっすね!」
椅子をたたいてはゲラゲラ笑ってるけど、
これはもしやタミフルの・・・。

 

 

DSCN0108.JPG

 

 

 

 

 

 

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プロフィール
山田マチさん
山田マチさん作家。愛知県出身。HP「山田の書きもの」にてショートストーリーを発表。2009年春、幻冬舎より『山田商店街』を出版。「生活感あふれるファンタジーを、鼻で笑われたい一心で書いています」。
http://www.yamadano.net/
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